編集長メッセージ―創刊70周年を迎えて

 敗戦の翌年の一九四六年、荒廃の状態にあった地元産業の復興と発展に寄与しようとの意図と慫慂によって「実業之富山」が創刊されて以来、ここに七十周年を迎えることができました。

 当時のわが国は占頷下におかれ、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)の事前検閲、紙の統制をはじめ物資の欠乏など多くの困難な条件を強いられる状況のもとにありました。国民主権・平和主義・基本的人権の尊重を柱とする新憲法が施行される一方で、本誌も厳しい検閲を受けていたことが米国に残る資料により明らかになりました。

 今、七十年の過去を顧みてこうした危機を切り抜け、今日を迎えることができましたのも、これ偏に読者および産業・経済界のご理解とご支援、寄稿いただいてきた執筆者のみなさまのお力添えのたまものであり、衷心より感謝を申し上げます。わたしたちは富山の産業経済の進展に貢献したいという先輩たちの創刊時の志を今も変わることなくもちつづけています。地元の繁栄に必要で役に立つ情報を正確に伝えることを肝に銘じ、社員一同さらに研鑽してまいります。今後とも旧来に倍し、ご支援をたまわりますよう切にお願いを申し上げます。

(「実業之富山」2016年11月号巻頭言)