「占領期の地方雑誌 プランゲ文庫で辿る検閲の足跡

月刊「実業之富山」創刊60年記念の連載「占領期の地方出版と実業之富山」が単行本になりました!

   四六判 261ページ
   定価 2,052円(税込み)
   発行 実業之富山社

内容のご紹介

第二次大戦後の占領期、GHQは中央のみならず地方の出版物も検閲の対象とした。「実業之富山」編集部は、検閲資料が保管されている米国メリーランド大学プランゲ文庫を訪れ、60年前自らが受けた検閲の実態解明に挑んだ。そこから浮かび上がってきたのは、異国軍による事前検閲におびやかされる発行者の姿である。その一方で、新生日本に向けて多くのメディアが発刊され、地方ではかつてない雑誌文化の活況がみられた。

企画趣旨

・占領期に創刊した月刊誌「実業之富山」が発刊60年を記念して企画。2006年1月号から2007年2月号までの連載記事をもとに単行本化しました。
・占領期のGHQ検閲を地方誌の視点から検証しています。
・占領期に急増した地方誌を通して当時の言論・出版状況をさぐっています。

この本の特徴

・戦後、地方でおびただしい数の雑誌が創刊されましたが、「実業之富山」のように1号も休刊することなく同一の誌名で今日まで継続している地方誌はきわめて珍しいとされています。
・第三者による研究調査でなく、発行元自身によるGHQ検閲の実態調査という点で、他に例がありません。
・地方誌に対する検閲については不明な点が多いのですが、プランゲ文庫の検閲資料ならびにGHQ/SCAP文書をもとに真相解明を試みました。
・GHQから雑誌発行者への最初のコンタクト、検閲担当部署が各県を巡回して実施していたレクチャー、事前検閲から事後検閲への移行過程、検閲に関するデータの蓄積と活用など、いくつもの新事実が明らかになりました。

目次

第1章 プランゲ文庫訪問
第2章 検閲文書が語るもの
第3章 CCD(民間検閲局)の活動
第4章 プレスコード違反
第5章 聯合軍郵便
第6章 事後検閲の呪縛
第7章 文芸復興
第8章 映画とダンス
第9章 学校誌
第10章 職場・地域団体の雑誌
第11章 「実業之富山」とその周辺
第12章 占領期の検閲を振り返る
補遺 GHQ関係者が語る占領期の富山
        元CIC隊長 ハリー・K・フクハラ氏
インタビュー プランゲ文庫で庶民の足跡がわかる
        山本武利早稲田大学政経学部教授

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